冬の肌トラブル対策
気温が下がり空気が乾燥し、乾燥肌になりやすいこの季節はかゆみなど肌トラブルに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。今回は乾燥肌「ドライスキン」とその予防法について調べてみました。
~乾燥肌について~
乾燥肌とは、肌のバリア機能が低下し水分・皮脂が不足して潤いがなくなっている状態で「ドライスキン」とも呼ばれています。肌を健康な状態に保つには、肌のバリア機能がしっかり働き、肌内部に十分な量の水分が蓄えられていることが大切なのです。
入浴後や洗顔後に肌がつっぱる、全身がカサカサするなどの症状がみられます。
とくに乾燥しやすいのは、皮脂の分泌の少ない脛(すね)、膝、肘、足の裏などの部位です。顔では、頬や目、口まわりなどが乾燥しやすくなります。
~乾燥肌の原因~
・間違ったスキンケア法
洗浄力の高いクレンジングや洗顔料を使うと、汚れと合わせて肌の潤い維持に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌につながることもあります。また、肌をこすりつけるように洗ったり、タオルでゴシゴシ拭き取ったりすることでも角質層を傷つけてしまいます。
・エアコンの長時間使用による空気の乾燥
エアコンは空気中の水分も一緒に吸収してしまうため、長時間の使用により空気は乾燥します。空気が乾燥すると肌のバリア機能は低下しやすくなります。
・肌のターンオーバーの乱れ
健康な肌は、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーによって常に新たな細胞に入れ替わり、バリア機能が保たれています。ストレスや生活習慣の乱れなどでターンオーバーのサイクルが崩れるとバリア機能が低下してしまいます。
・加齢による皮脂分泌量の減少
それぞれ個人差はありますが、年齢とともに皮脂の分泌や発汗量が減少し皮膚が薄くなるため、肌が乾燥しやすくなります。
~乾燥肌の予防法~
皮膚の乾燥は、日常生活のちょっとした心がけで予防することはできます。保湿だけではなく生活習慣などの日常生活全体で取り組んでみましょう。
・正しいスキンケア法
保湿剤を正しく使って、角層を整えることが大切です。保湿剤は1日1回たっぷり塗るよりも、朝とお風呂上がりなど1日2回塗る方がより効果的。
肌への刺激を少なくするためにもスポンジやネットで十分に泡立ててから優しく洗いましょう。クレンジングは洗い流すタイプのものがおすすめ。
お湯は40度を超えない温度が適温です。お風呂上りは早めの保湿を心がけましょう。保湿効果のある入浴剤を入れるのもおすすめ。
・エアコンなどの乾燥対策
エアコンの使用により、室内はかなり乾燥した状態になるため気候に応じて加湿器を使って室内の加湿を上げましょう。(室温は17~22℃、湿度は40~60%が目安)職場などで加湿調整ができない場合は、保湿成分が配合されたミスト化粧水などで潤いを補ってあげるのもおすすめ。
・バランスのよい食生活
特に肉、魚、大豆製品などのタンパク質は肌細胞を生成する大切な栄養素です。また、免疫力を高めるビタミンC、新陳代謝を促進するビタミンA、皮膚や粘膜を保護するビタミンB2やB6などのビタミン類も肌に密接な関係があります。
・十分な睡眠をとる
睡眠不足は新陳代謝が遅れてしまい、皮膚細胞の代謝も悪くなるのでしっかりと睡眠をとりましょう。睡眠時に成長ホルモンが最も多く分泌されて細胞の修復や再生を促すので、最低でも6時間程度の睡眠時間を心がけてみましょう。